社長の一日
1日の始まりは、
牛たちとの対話から
最近、朝目覚めるのが早くなりました。歳かな?(笑)
毎日、午前6時前には起床し、遅くとも午前7時には牛舎に足を運びます。理由は牛たちの健康状態をチェックするためです。牛舎には前日光ファーム工藤社長がいますが、1頭1頭の牛の健康状態を「複数人の目」で確認することが大事だからです。
当たり前ですが、牛は話せません。だからこそ毎日観察し、ちゃんと起きているか、咳をしていないか、鼻水を垂らしていないかなど、1頭ごとの健康状態の確認が欠かせないのです。
いつも顔を合わせていれば、ちょっとした体の異変にも気づくことができます。病気のサインがわかり、悪化する前に対処できます。人間の健康管理と一緒で早期発見・早期治療がなによりも大切。自分にとって牛は、言うなれば「家族」と一緒です。
店には定休日がありますが、牛の管理に定休日はありません。仕事仲間からはよく、「牛の管理はスタッフに一任できるのでは?」と言われますが、家業の原点でもあり、自分にとって嫌いな仕事ではないので続けています。近ごろは「なぜ社長が牛の世話までやっているのか?」と聞かれたときは、「地域一番店になるために必要なことだから」と答えるようにしています。
トラクターの運転から
バスの送迎まで
季節にもよりますが、畑仕事も重要な仕事の一つです。自社の畑で収穫した朝取り野菜を漬け物などのメニューに使っているからです。
麦わら帽子を被ってトラクターを運転するスタイルは、家族をはじめ社員にもすっかりお馴染み。日常茶飯事のひとコマです。ときにはスタッフに手伝ってもらいながら、種まきから収獲までをこなします。
毎日、職場に出社するのは午前9時ぐらいです。業務の統括・管理・運営など「社長らしい仕事」もしますが、社長室はありません。元来、じっとしていることが嫌いで、常に店内をあっちへ行ったり、そっちへ行ったりしています。
営業中、お客様が混んできて猫の手も借りたいときは、厨房に立ってステーキを焼くことも。そもそも料理が大好きで、料理長を横目に腕を振るいます(笑)。
閉店間際になると、今度は送迎バスの運転手に早変わり。宴会をご利用いただいたお客様を目的地まで送り届けます。面識のないお客様にとって私はただの運転手。そのため車中では、味やサービスの感想をストレートに語ってくださいます。「おいしかった、満足した」といううれしい感想もあれば、時にはマイナスの意見を聞くことも。飲食店の経営者としてはこうしたマイナスの意見にこそ聞き耳を立て、一言も聞き漏らさないようにし、至らない点は即座に改善するよう努力しています。こうした積み重ねが「肉のふきあげ」ならではのサービスを創り上げてきました。
プロフィール
小池雅弘(こいけ・まさひろ)
- 1961年 栃木市生まれ。
- 滝沢ハム株式会社に3年間勤務の後、21歳のときに家業を継ぐ。
- 2005年「有限会社肉のふきあげ」から「株式会社スクラムフーズ」に社名変更。同年、代表取締役に就任。
- 2018年 お肉博士1級の称号を取得。
- 関連会社「有限会社前日光ファーム」(肉牛生産)、「有限会社小池商事」(精肉販売)を含めたグループ全体の年商は約6億円。
講演
演題「親父からの処方箋」「小さいから勝てる」
○講演料(1~2時間):応談 ※講師交通費と宿泊費別途
講演のお問い合わせ
小池雅弘の講演については株式会社 スクラムフーズまでお電話・メールにてお問い合わせください。
スクラムフーズについて
会社名 | 株式会社スクラムフーズ |
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所在地 | 〒328-0125 栃木県栃木市吹上町793-2 |
TEL | 0282-31-1022 |
FAX | 0282-31-0983 |